無気力になる人の原因や心理
大人になりきれず目標を持てない
子どもの頃からいわゆる「いい子」で、行動を起こすときには「大人が喜ぶから」「褒められるから」という理由が主だったものだったというタイプは、主体性を持つことができずに大人になってしまい、自らが何をするべきか目標を見失ってしまいます。
学生まででしたら勉強だけをしていれば上に上っていくことが可能ですが、社会に出ると学力だけでどうこうなるものではありません。
しかも、これまで他人がどう思うかを理由にしてきたので、放り出されていざ自分自身の足で自分自身のために生きていこうと思った際に何をどうすればいいのかわからなくなるのです。
何をやってもやりがいを得られず、達成感も持てないために無感動となり、結果的に無気力になってしまいます。
言われたことだけを淡々とこなすだけで、自分自身からあれをしようこれをしようと動こうという気持ちが向かず、そもそも何をしようかという気持ちすら起こらないのです。
敷かれたレールの上を逸れないように歩くことは大の得意ですが、自分自身で自由にレールを敷いてもいいと投げ出されてしまうと途端に正解がわからなくなってしまいますので、立ち止まって動けなくなってしまいます。
人と比較されて劣等感を抱いている
子どもの頃から人は何かと他人に比較されながら生きており、優越感や劣等感を持ってそれらに折り合いをつけながら過ごすものです。
学生であれば勉強や運動の成績で、大人になってからも社会的な地位や職業、同じ職場内でも売り上げ成績やスキルなどでやはり比べられます。
優秀な分類に入る人であれば行動を起こすだけでそれなりの結果も付いてきますので、たとえ失敗をしてしまっても再び立ち上がって挑もうという気力が湧きやすいと思います。
そうして成長していくことが可能ですが、劣っている人はどうしても「どうせどう頑張っても優秀な人には叶わない」とやる気を削がれしまいやすい傾向にあります。
その通り、他人よりも劣っているという結果になると、やはり何をしても無駄なのだと無気力になることがあるのです。
自分自身なりの努力をすればいいという気持ちにならず、負けることや劣っていることを恥ずかしいと思ってしまうために、それを回避するためにそもそも自分自身から積極的に何かを行おうとしないことでプライドを維持しようとします。
表立って優劣をつけられやすい男性に多い傾向です。
完璧主義で理想が高い
どんなことでも完璧にこなそうとする完璧主義者は、自身が掲げた目標を達成できなかったり理想とする自分自身になれないことが許せません。
しかし、人間は誰しも失敗をするものですし、いつでも完璧であり続けるのは無理です。
ですが完璧主義すぎてしまい、そんな誰にも起こりうる失敗すら許せなくなってしまい、些細な挫折でもアイデンティティを保つことができなくなって無気力に陥ってしまうことがあります。
普通の人であれば落ち込んだ後にすぐに立ち上がれるようなことであっても、高い理想を掲げてそれを達成することが当然のことだと思っているので妥協することができず、そんな目標をこなせない自分自身は価値がない無能者だと思い込んでしまうのです。
傍から見ると普通の人よりも優秀で、何故そんなことでそれほど落ち込むのか理解されづらいのですが、どんなことでも「できて当たり前」の完璧主義者にとっては「できない自分自身」を認めることはとても難しい作業になります。
そしていざそうした事態に遭遇したとき、あまりにもショックすぎてその後何をする気も起きなくなってしまうのです。
努力が実らなかった経験から
人は目標を設定しそれに向かって突き進んでいるときには意欲を持っているものです。
それは今は辛いけど頑張れば、目標が達成可能なと思うからです。
しかし何度も努力をしたにも関わらず、目標が達成できなかった経験をたくさんしてしまうと人は無気力になってしまう傾向があると言われています。
例をあげると目標達成のため何度も努力をしたのに周りに認めてもらえなかった、あるいは思ったような成果が出なかったというような経験を繰り返している人というのはその経験からどうせ自分自身は努力したって無駄だと考えてしまいます。
それまで散々努力をしてきたにも関わらず、その努力が水の泡になってしまったことが何度もあれば、また同じようなことになってしまうんじゃないかと考えてしまうのです。
そうなると目標を設定することもなくなり、努力をすることもなくなってしまい、無気力に陥ってしまうのです。
このように人が頑張るためには目標を設定することは大事なことなのですが、それで成功体験がなければ逆に無気力になる原因となることがありえます。
このような心理から抜け出すとき、たとえ小さくても成功を体験してみることが鍵となります。
無自覚にストレスを持っている
何もやる気が起きないという無気力に苛まれている人は、無自覚のうちにストレスを抱え込んでいる可能性があります。
普通ストレスを感じているという自覚があれば、それを解消するために努力や行動を起こすのが一般的です。
しかし無自覚にストレスを持っているときには、まずそれを回避するための努力が可能でせん。
何しろ自分自身ではまったくストレスを受けているとは思ってもいないなので、それこそがしかしたとえ自覚がなかろうともストレスが心の負担になっていることは確かなのです。
そんな心に負担を感じているまま、その自覚がないと無気力になってしまうのです。
このように人が無気力になる原因に多いのは、無自覚によるストレスです。
たとえばそれは自分自身の置かれた環境によるものだったり、自分自身自身の過去の体験によるものだったりと色々ですが、こうしたストレスを抱えた人は何事においても否定的、あるいは懐疑的な捉え方しかできなくなってしまうのです。
否定的、懐疑的な捉え方しかできないということは気持ちがネガティブ思考に陥っているということなので、無気力になるのも頷けるというものと思います。
自分自身の主張がない
自分自身の意志が弱く、あまり自己主張しない人がいます。
いわゆる主体性がない性格をしているということなのですが、こうした主体性のない人は無気力に陥ってしまいがちです。
このようなタイプの人は気が弱かったり、お人よしだったり、あるいは自分自身よりも他人の気持ちを優先してしまうことが多く、どのようなときでも自己を強く主張することが可能でせん。
ですが無気力になる人の原因の一つにはこうした自己主張の弱さが挙げられるのです。
どうしてならこのようなタイプは「どうでもいい」「どっちでも構わない」などといった心理になることが多いからです。
たとえば人から何か意見を求められたときに自己主張をしない人は、私はどっちでもいいよなどと言ってしまうことがよくあると思います。
こうした自分自身の考えを持たないことの積み重ねは、無気力に付け入る隙を与えてしまうのです。
あまり自己主張が強すぎても周りから反感を買ってしまうものですが、意志の弱い人も何を考えているのか分からないと受け取られてしまう可能性もあって、結局のところストレスが溜まらない程度に多少は自己主張をしていくのも大事なことだと言うことが可能なと思います。
無気力な状態を改善して克服する方法
夢を思い描く
無気力な状態を改善して克服する方法に、夢を見るようにするということがあります。
夢というのは実現可能なものもあれば実現できないような非現実的なものもありますが、例え非現実的なものであっても夢を見ているということで気持ちが解放され、気力がわいてくるということもあるものです。
なので無気力な状態を改善するためにも夢を見るようにもしましょう。
夢を見るということは自分自身の心の中に希望を見い出すということでもありますから、それが活力になるということもあるものです。
無気力な状態から急に夢を見ようとしてもまず夢が見つからない、ということもあるものですが、見つからないのであれば昔憧れていた自分自身の夢を思い出してみても良いと思います。
昔描いていた夢というのは今になってもう一度思い出してみることで素敵に感じることが可能なときもあるものです。
昔を思い出すことで当時の自分自身を振り返ることもでき、また昔のように頑張って生きてみようと思うこともあると思います。
昔気力のあった人であれば、昔憧れていた夢を思い出すことで無気力状態から脱出可能なこともあるものです。
何か一つの目標をやり遂げるようにする
無気力な状態を改善して克服する方法に、簡単なものでもいいので、何か一つ目標をたててそれをやり遂げるようにする、ということがあります。
ダイエットでも良いですし、何かの資格を取得する方法でも良いので、それを実現させようとすることで無気力状態から脱出可能なということもあると思います。
難しく困難な目標ほど気力が出てくるということもありますが、あまりにも困難で達成できないものであれば逆に自分自身はやはりダメな人間なんだと無気力状態になってしまうこともあるので注意が必要です。
なのでまず最初の目標をたてる時は、達成可能なハードルは低めに設定しておくというのも良いと思います。
一つ一つハードルを高くすることで自分自身の自信も益々つけることができ、気力もわいてくるものです。
また、一つ目標を達成するごとに自分自身へのご褒美も何かあげるようにすると良いです。
自分自身へのご褒美を考えることも楽しみの一つになりますし、心もワクワクしてくるものです。
例え小さな目標であっても、楽しく目標を達成可能なようにして無気力状態を克服していくと良いと思います。
好きな人をつくる
無気力な状態を改善して克服する方法に、恋をするということがあります。
恋をすることで今までの景色が輝いて見えることというのはありますし、自分自身の世界観が変わるということもあるものです。
好きな人をつくるということは簡単な作業ではありませんが、両思いになる必要はなく、片思いのままでも良いので、何か恋することが可能な対象を見つけていくと良いと思います。
好きな人ができることで自分自身の容姿やおしゃれ、メイクにもこだわりを持とうとしますし、無気力な状態から抜けだすことも可能なものです。
芸能人やアイドル、また二次元のアニメのキャラクターでも良いので、自分自身が恋をすることが可能な対象を一つ見つけてみると良いと思います。
ですが、芸能人やアイドルは手の届かない存在でもあるので、好きになればなるほど絶望を感じてしまい、無気力になってしまうこともあるので気を付けましょう。
好きになりすぎず、娯楽の範囲で楽しめるようであれば気力を呼び起こすこともできて良いものです。
好きな人をつくるということは、いくつになっても気力回復になるものと思います。
友人や知り合いと話をする
無気力な時って誰とも話をせずにずっと自分自身の殻に閉じこもりがちなものです。
しかも一人でいると自分自身自身だけの考えしか思いつかず、無気力な状態を克服したいと考えてもなかなか名案が思い付かないこともあります。
そんな時は気の置けない仲間や知り合いなど、自分自身とは違う考えを持った人と話をして新しい風を自分自身の中に送ってあげる事も大事です。
もちろん無気力な時は人と話すのも面倒くさいと感じる事が多いものなので、直接会って話をしなくてもラインやメールで「最近元気にしている?」なんて連絡をするだけでもOkです。
他の人と話をすると案外「私も最近やる気が起きなくってさー」なんて共通の悩みを持っているかもしれませんし、あなた抱える悩みの相談に乗ってくれる事があるかもしれません。
また無気力な状態と関係のない他愛無い話をするだけでも、どんよりとした気持ちをリフレッシュするきっかけになり得ます。
「最近できたお店に美味しいパスタがあって…」なんて話から、そんなに美味しいならちょっと行ってみようかななんていうやりたいことが一つでも出来ると失われていた気力が少しずつ蘇ると思います。
生活にリズムをつける
無気力な状態が続くと以前は朝起きてすぐに出かけていたという人でも、一昼間ずっと布団にくるまっていたりテレビの前から動かずただ一日終わってしまうという事が起きがちです。
そんな生活が続くと夜遅くまで夜更かしし、朝はずっと寝たまま、起きるのは昼頃なんてダラダラとした毎日になってしまいます。
だらけた生活では自然に無気力な状態に陥りがちです。
まずは1日の生活のリズムを正しましょう。
朝は遅くとも8時までには起きて朝食をとりましょう。
ちゃんとと定食のような内容である必要はありません、バナナや牛乳などで済ませるだけでも構いません。
朝食を取ることによって体や脳へのエネルギーをチャージする事が出来るので、まずは無気力な体に元気を与えてくれます。
そして昼間は家にいても出来るようなストレッチをして体を軽く動かしたり、部屋の掃除をしたりなどしても良いと思います。
もちろん昼食と夕食も必ず食べて、夜は10時までには就寝しましょう。
就寝前はだらだらとテレビやスマホを見ていると、画面から発しているブルーライトで神経が興奮して快眠を得らないので就寝前の1時間前からは避けるのがベストです。
無気力な状態を克服するために難しい事を最初からする必要はないのです。
まずは1日の生活スタイルを見直しリズムを付け、メリハリのある生活を送る事が大事です。
自分自身の感情に働きかける事柄をする
無気力な状態の時の自分自身の気持ちは「無」の状況という方も多いですよね。
今の状況を改善して克服する為には、自分自身に元々あった感情を呼び起こすことが不可欠です。
そこで自分自身の動かなくなってしまった感情に刺激を与えてあげましょう。
例をあげると映画を見るのも効果的です。
どんな映画も悲しい、感動、嬉しいという感情が随所に持り込まれているのであなた感情に少なからず働きかけてくれます。
ジャンルは問いませんが、温かい気持ちになれたり感動可能なような内容がおススメです。
家で見るのも映画館で見るものどちらでも構いませんが、映画のレンタルショップや映画館へ行くという外部の刺激が効果的と言えます。
またお笑いのDVDや番組を見るのも良いと思います。
どんな暗い気持ちの時でも人は面白いことがあるとついつい笑ってしまうものです。
しかもお笑いは特に頭を使わず見る事が出来るので、無気力な人でも抵抗感なく見る事が出来ます。
笑いというのは病気の予防や進行を遅らせると言われている位、人間にとっての万能薬です。
無気力な状態でもそんな笑いの力で、「あれ?どうして気力がなかったんだっけ?」なんて気づけば本来持っていた気力が勝手に蘇ってくると思います。
無気力症は早めに対処しよう
冒頭でも述べましたが、無気力な状態をそのままにしておくと、それが当たり前になってしまいます。
これはとても危険で、今まで通りの生活ができなくなってしまうこともありますので、早めに対処することを強くおススメします。
ときにはストレスを感じながら、無理やり行動することも大事であることを覚えておきましょう。