感情論で話す人の特徴
理論的に考えることができない
感情論で話す人は、感情を優先的にして話すため、理論的な考えを行うことができないという特徴があります。
いろいろな物事に対して感情が先立つため、支離滅裂な話になってしまい、相手からなかなか共感を得ることが可能でせん。
感情というものは刻一刻と変わるものであるため、話に一貫性がないのです。
それゆえ理論が破綻しており、ときによっては相手に言いたいことを思うように伝えられないということも多々あります。
理論というものは事実に基づいていますが、感情論で話す人は自分自身本位の気持ちに基づいて話しているため、話がめちゃくちゃになることもしばしあるのです。
その時々によって言っていることが変わる
感情論で話す人というのはその時の感情で話しているため、その時々によって言っていることが正反対になることもあるのです。
例をあげるとある時は純愛って良いよねと言っているのに、三角関係のドロドロとしたドラマを見た後は純愛なんてつまんないと話すなどといったことです。
つまり感情論で話す人は何かしらの影響を受けやすい人物であるため、言っていることが多々変わるという傾向にあるのです。
これは感情が何よりも先立つためであり、ある意味ではルールに縛られない我侭な人物であるとも言えます。
簡単に言えば言動に一貫性がないのが、感情論で話す人の最大の特徴なのです。
人と話が噛み合わないことが多い
理論的に物事を話す人というのは相手の話を受け止め、これはこうなので正しい、あるいはこれはこうなので間違っているのではないかと冷静に話すことが可能です。
しかし感情論で話す人というのは相手の話をちゃんとと受け止めず、はなから間違っている前提で話してしまう傾向にあるのです。
感情的になってしまい、物事を冷静に考えることができず、結果的に支離滅裂な言動になってしまうのです。
なので頭に血が上れば上るほど、理論が破綻したり、わけの分からないことを言ったりなどとしてしまうことが多くなってくるのです。
相手の立場に立って考えることができない
自分自身の感情にまかせて物事を話す人は、相手の立場に立って物事を考えることができないという特徴があります。
例をあげると、怒りを向けている相手だって意図的に怒らせているわけではないということを理解することが可能でせん。
「私は不愉快だった」という気持ちばかりが先行して、どうして相手がその行動を取ったかという背景を見ることができないのです。
相手の立場を考えると、悪気はなく、むしろ善意からの行動だったということが見えてくるかもしれないのに、それがわからないのです。
自分自身の立場という一方的な方向からしか、起こった事実を認識することができないのです。
先入観を振り払えない
感情論で話をする人は、先入観を振り払えない人が多いです。
最初に不快な感情を抱いたとしても、冷静に考えてみると違った側面も見えてきます。
しかし先入観を振り払えないと、最初に受けた印象のまま先に進むことが可能でせん。
例をあげると、レストランの店員に注文をしようと声をかけたにもかかわらず、店員はテーブルに来なかったとします。
早く食事を食べたいという怒りから、無視した店員に対して不愉快な感情を抱くことと思います。
しかし、冷静に考えると店員は声が聞こえなかっただけかもしれないという可能性も頭に浮かび、怒りも収まると思います。
それにもかかわらず、最初に抱いた無視をされたということのみにしか目がいかないと、怒りを持ち続けることになります。
ストレスが溜まっている
ストレスが溜まっていると冷静さを失い、視野が狭くなります。
普段なら何とも思わないことでも、ストレスが溜まりイライラしているとやたらと目につくようになります。
いつもなら難なく受け流せていることでも、気になってたまらなくなります。
それだけではありません。
相手の視線で物事を見ることができなくなり、自分自身の立場でしか意見を言えなくなってしまいます。
慢性的にストレスを受けているとその状況が当たり前になってしまい、結果として自分自身の考え方でしか世界を見ることができなくなるのです。
自分自身の考え方でしか世界を見ることができないと、自然と自分自身の感情で物事を判断するようになり、感情論でしか話すことができなくなるのです。
感情論で話す人への対処法
あくまで冷静に向き合う
あなたの身のまわりで、感情論で話を進める人はいますか?それが仕事上の上司や同僚だったら困りますね。これらの人は、感情を表に出すことで自分自身を防御しているのです。自分自身の弱い部分や劣ったところを見せることを極端に嫌います。つまり一種のパフォーマンスなのです。
もしここであなたも同じように感情論で抗戦したらどうなると思います。第三者から見たらどっちもどっちに見えますね。これはあまりいい方法ではありません。
大事なのは冷静さを失わないことです。相手の挑発に乗らず、公平な決断をすること。感情論で攻めてくる人でも、そのすべてを否定する必要はありません。あくまでもよい部分は認め、間違った部分には意見する、このスタンスを崩さないことです。
相手の言い分を理解する努力を
いくら感情論で攻撃的に話しかけてくる人でも、必ず自分自身の言い分があります。ただし、感情的になるあまり、聞いている方はもちろん、本人でさえ何が言いたいのかわからなくなってくることがあります。
そのとき、まずは相手の言い分を理解する努力をしましょう。すると、一生懸命相手の言うことに耳を傾けているんだということが必ず伝わります。
うまくいけばそこで一時的に相手の怒りが静まることと思います。怒りが収まったところで、話の筋をまとめましょう。相手が何を言いたいのか、何に対して怒っているのかを、お互いが冷静なところで理解し合うことが大事です。そこからもう一度話し合いを立て直しましょう。
感情的な部分には取り合わない
いつまでも感情論で攻めてくる人の意見ばかり取り入れていくというのも大変ですね。その人が正しい判断をしているのならまだしも、感情的になって間違った選択をするときもあると思います。
実は相手は本当に言いたいことを隠しているだけなのかもしれません。周りがどんな意見を持とうとも自分自身はいつも正しいと思い、相手のことを認めたくないがために感情的になって周囲を混乱させるのです。
相手に否定の感情しかないのなので非常にやっかいです。ただしどうしても仕事上などで関わらなくてはならないときもあると思います。
このときは、相手が感情論で攻めてきたら、その時点で自己のシャッターを閉じましょう。感情的になったら取り合わないよと相手に思わせることが必要です。あくまでも相手の感情論には乗らない姿勢が必要です。
感情論に同調しないように気を付ける
感情論で話をしだすと、会話の収拾がつかなくなってしまいます。
さらに思わぬ方向へ発展してしまうときがあります。
感情論で話し始める人がいるときは、その人に同調しないように気をつけましょう。
仕事でもプライベートでも、ある程度対等な関係でなければ、良い会話は成り立ちません。
上下関係があるときは、それが強すぎると会話ではなく、単なる命令と服従になってしまいます。
感情論で話をする人は、自分自身の意見が聞き入れられていない、理解されていないと思ってしまっているようです。
実際に違った意味合いでお互いが理解しているときもあります。
わからないことがあれば、素直に聞き直すことも必要です。
冷静に論理的に考えて話す習慣をつける
感情的になる時は気持ちが高ぶっています。
感情論で話す人の興奮状態を静めるためには、まずは自分自身が冷静になることです。
普段から論理的に物事を考える習慣を身に付けておくと良いと思います。
また、自分自身の言った言葉が自分自身の思った通りに伝わっていると思いこまないことが大事です。
自分自身の意見だけで世の中は成り立っているわけではありませんし、各個人が意見を主張する権利を持っています。
最初からそのスタンスで話すようにして、感情論になりかけたら、最初に戻ることが肝心です。
感情論になって話が空中分解しないように、お互いが気を付けて、相手を尊重しながら会話をしていくことが大事です。
自分自身が感情論になっていないかをチェックする
数人の会話の中で、一人だけが感情論に走ってしまったときは、他の人がそれに同調しなければ、徐々に冷静な状態に戻っていくことが多いものです。
しかし、数人が感情論で会話をしてしまうと、論理的で建設的な会話をしていくことが難しくなります。
自分自身一人で感情論だらけの人たちの中で、やっていくのはかなり大変なことですし、あまりよう状態とは言えません。
仕事上やプライベートの付き合いでいつもそのような状態になってしまうようであれば、時には転職や付き合う相手を変えたほうが良いかもしれません。
気がつかないうちに、自分自身も感情論で話しているかもしれません。
相手を非難する前に、まずは自分自身自身を振り返ってみることが必要です。